今日は、群馬県太田市の自宅でまったりしています♪ が、最近、わが家では、とある問題が・・・。吉川家も「ずっと」平和というワケにはいきません(笑)。
「うちはずーっと平和よ」というのは思い込みです(笑)。「自分で自分の機嫌をとる習慣♪」でも書きましたが、感情を揺らすいろんな出来事が起こります。「ずっと」や「いつも」という副詞には注意が必要です♪ ついつい自説を強調したくて、ストロングワードを使ってしまいますね。ニュートラルに、中立的に、ありのまま伝えれば、ウソも虚構もなく、ありのままでいられます(笑)。「これが自分」、「これが吉川家」と開き直ったら、素適ですね♪ 私はそんな「一見マイナスな出来事」を、ブログや講演で面白おかしく伝えて、ネタにして昇華させてしまいます♪
今回のネタは、さすがに、ブログでは書けないので時効になったら、お伝えします(笑)。
それではトルコ旅行記の続きです♪
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気球を見て、バスで大移動をします♪ その距離なんと680キロ!!! この日は移動日。パムッカレという石灰棚の奇形で有名な場所に向かいます♪ その途中のバスの車窓から、のぞくと、人がいない道路っぱたにも、ゴミがたくさん散乱しています(苦笑)。日本の田舎道にも、多少は落ちていますが、トルコや海外の比ではありません。ゴミが少ない日本の美しさを、またまた痛感します。

途中で向かったのは、トルコ絨毯のお店。トルコのお土産と言えば、一番はトルコ絨毯。このお店の売り方が天才的に上手でした(笑)。

お店の入り口から、トルコの絨毯が展示されています。

お店に入ると、織工さんが、絨毯を編んでいます。見ていると、気が遠くなる作業。目が粗いものなら、一日に数センチ。目が細かいシルクの絨毯は、一日に数ミリしか進まない地道な作業です。
「コロナで観光客が減って、トルコ絨毯が売れなくなり、この人たちの給料が減ってしまった。」というような解説をいただきました。
「この人たちを笑顔にしたいから、買ってあげようか」なんて、優しい日本人は特に思ってしまいますね(笑)。

絨毯はシンプルで、一平方センチあたりの編み込みの量で値段が決まるんだとか。この絨毯は粗いので、高くない絨毯です。

繭からシルクの糸を紡ぎ出す作業も見せてくれました。絹織物で有名な群馬県にいながら、ちゃんと見たことは初めてかも。

日本語学校の先生をやっていたという、日本語が流ちょうなトルコ人の男性が、面白おかしく商品を紹介してくれます(笑)。お笑い芸人になれるのではないかと思うくらいの、天才的なトークでした(笑)。ジャパネットたかたを、さらに面白おかしくしたような説明でした(笑)。

トルコのチャイをいただいて、絨毯の漫談を優雅に聞きます♪ と思っていたら、そうはなりませんでした(苦笑)。


裸足になって、絨毯を足で踏んでみると、絨毯の肌触りにビックリ。「改めて、絨毯って、いいものかも」なんて、その気になってしまいます。絨毯は暑苦しいイメージがありますが、コットン素材などは、逆にひんやりします。また、高い絨毯を買うとリバーシブルで使えます。冬は、通常の絨毯のオモテ面を楽しみ、夏はゴザ感覚で裏面を楽しめるそうです。

バックライトをかけると、キレイに柄が浮き上がる額に入れて楽しむ絨毯まであるそうです。
「絨毯は必要ない」という方は、「アートとしての絨毯を買ったらどう?」という提案ができますね♪

一通りの説明が終わったところで、ここから絨毯の大商談会。トルコのチャイを飲む暇もなく、マンツーマンで営業マンがついてきます。
「お兄さん、どの絨毯が好みですか?」
日本語が堪能なダンディーな男性営業マンが私にピッタリついて、あれこれ商品を出して価格を教えてくれます。

トルコ絨毯の最高級は、シルク。目が一番細かいからです。その次は、ヘレケ絨毯。ネットで調べると、
「ヘレケの絨毯はオスマン時代からスルタンの住む ドルマバフチェ宮殿の中で織り子たちによっておられてきた宮廷専用の絨毯です。」とあります。
シルクのものと、ウールのものの二つがあるそうです。この店では、ヘレケ絨毯のウールのものがメインでした。カッパドキアが羊の匂いがする、という理由が、絨毯でわかりますね。羊の毛が絨毯になるようです。
そして、三つめがコットン。なめらかな肌触り。
一番安いのが、ウールの混合なんだとか。化学繊維と混合ということかな。
「お兄さん、予算はいくらですか?」と聞いてきたので、冗談で「5億円です(笑)」と伝えました(笑)。
すると、トルコ人の添乗員さんが何やらトルコ語で営業マンと話をしています。
「この人は会社を持っていて、お金持ち。高いものを、紹介してあげて下さい。」と言っているのではと推測(笑)。
ということで、写真のシルクの絨毯を見せてくれました。2メートル×3メートルのサイズでいくらだと思います??
なんと、680万円!!!!
「これはこの店で最高ランクのものです!」という営業文句(苦笑)。買い物予算5億円なら680万円は安いですからね(苦笑)。


ちなみに、絨毯は、見る角度によって色が変わります。濃く見える角度と、薄く見える角度があります。この二つが、ビックリすることに、同じ絨毯です。これを、トルコ人漫談師が、絨毯をクルクルひっくり返して、面白おかしく上手に解説するわけです。
すると、私たちも、変性意識状態になって、
「買わないと損」という気持ちにさせられます(苦笑)。
この絨毯の色が変わる現象は、順目(じゅんめ)側から見るか、逆目(ぎゃくめ)側から見るかの違いだそうです。冷静になると、「なるほどねー」ですね(笑)。
「この色があんまり好きじゃない」と言って、シルク絨毯を断ると、
「じゃあ、どの色が好みですか?」と聞くので、青の絨毯を指さしました。

これはコットンの絨毯です。同じ柄を10枚作ったそうです。すると、「世界に10枚しかない」ということになり、彼ら曰く、「プレミア」がつくのだとか。
「いくら?」と聞いたら、400万円!!
「もちろん、割引します。」と言って、電卓をはじいて300万円に。
柄も素適だし、リバーシブルだし、肌触りもいいし、リビングのあそこに置けるなあと思っていたら、「買わされそう」な気配になってきました(苦笑)。
面白いから日本にいる妻に電話をしたら、あいにく出ません・・・。
「妻の承認がないと、買えないから、また今度ね♪」と言って、さっきもらったチャイを飲みに戻ろうと思ったら、
奥の別部屋に通されます(苦笑)。そこで、ダンディーな営業マン、アシスタントのトルコ人のお兄さんに加えて、強面の絨毯屋の社長が登場。さらに、トルコ人の旅行添乗員のフセインさんがやって来て、部屋から出られないような雰囲気に(苦笑)。

旅行添乗員さんのフセインさんは、
「吉川さん、トルコ絨毯は本当にオススメ。私が原価まで引き下げますから、買って下さい。いいモノを安く買ってもらうことが、私の喜び」と言って、トルコ語で「勝手に」交渉を始めます(苦笑)。
強面の社長が、300万円を250万円まで下げてきましたが、さらに「230万円が、私たちの原価です。これ以上は無理。コロナで、絨毯の在庫がたくさんあるので、今を逃したら、この価格では買えませんよ、お兄さん。そして、私たちは売れた金額の5%だけもらう。残りの95%は、全部、女性の織工さんに払います。彼女たちの生活が大変。あなたが買えば、彼女たちを助けることになる。」
こう説明して、心優しい吉川さんの心を揺さぶります。
すると、「じゃあ、この玄関マットもつけます」と言って、同じデザインの写真の玄関マットがおまけでつくことになりました。
「奥さんが電話に出ないから。奥さんに相談しないと買えません。」と言うと、
「あなたは亭主関白じゃないのか? 奥さんに説明すると、またゼロから45分かかるの、トルコ絨毯の良さをわかってもらうのに。あなたが決めて下さい。」
4対1で、追い詰められましたが、
「買いません」と最後はキッパリ伝えました。
結果、トルコ絨毯は買わずに、このお店を出ました。
結局、飲みたかった、トルコのチャイ(紅茶)は片付けられ、トルコのチャイにありつけずに、バスに戻ることに(苦笑)。トホホ・・・・。でも、無事に、圧迫営業から解放されました(苦笑)。

バスから、トルコの「砂漠」のような平原を見ながら、いたずらで妻にLINEで送ってみました♪
「サチコさんが、電話に出ないから、トルコで230万円の絨毯を買ったよー♪」と。
すると、「ウソでしょ???アホ!!!」と(苦笑)。
でも、あのプレゼンを聞いたら、妻もきっと「買ってもいいかな」と思ったはず(苦笑)。それだけ、見事な絨毯の営業でした。
ツアーのお客様の数人は、トルコ絨毯を買っていました。5万円ものとか、30万円のものなどなど。
ちなみに絨毯会社の社長は、
「230万円でこの絨毯を買ったら、数年後に価値が1000万円になる。その時は、私たちがお兄さんの絨毯を買い戻します。」なんて言っていました。これが、本当なら、「いい買い物」ですね♪
が、価値あるものを持って、それを現金化することの難しさを私はよく知っているので、パス(苦笑)。
そして、何より、旅行で買い物をすると、
「二週間悩んで、本当に必要だったら買う」という、私の買い物の鉄則が通用しません。その場で買うか買わないかを決めないといけないので・・・。
今回は、「商人」の一人として、高額な商品をどう売るかというトルコ人商法を学ばせてもらいました♪ こんな経験が、また自分のビジネスのヒントになります♪
ちなみに、妻には、日本に帰るまで、
「絨毯を買った」というウソをつき通しました(苦笑)。
そしたら、お友達にも
「うちの旦那が、トルコに行って、絨毯を買ったらしい。しかも、●●●万円の。ほんと、バカだよねー」と言いふらしたそうな(苦笑)。
子供たちも、
「パパ、230万円の絨毯、買ったんでしょ?どれ?」と聞かれました(苦笑)。
家族を巻き込んで、トルコでの楽しい思い出になりました(苦笑)。

230万円の絨毯を買わなかったその代わり、800円出して、トイレ休憩で寄ったサービスエリアでチョコを購入♪ 20代の女の子が、
「吉川さん、たべたーい」とおねだりするので、私が買って、みんなで試食をすることに(笑)。バスの前の席から後ろの席に、チョコを回して、みんなで実食♪
「吉川さん、ご馳走さまでした♪」とは一名の大学生の女の子からしか言われませんでしたが、ツアーの皆さんに喜んでもらえて何より♪
「バスのなかで、食べたチョコが美味しかったので、日本へのお土産にしました」なんて新婚さんの女性が言っていたので、喜んでいただきましたね♪
230万円を自分のために使うのも素適ですが、800円を人のために使う使い方のほうが、私は好きかも♪ ギバーの私は、こんなお金の使い方が素適だと思ってしまいます♪
そうそう、絨毯には、アース線のような効果もあるそう。人間の電気を絨毯が放電してくれるそうです。30分ほど、絨毯に座っていると、ストレスが減っていく効果もあるそうな。そんなのも、絨毯を売る、「売り文句」でした。秀逸な売り文句ですね♪
ということで、一生忘れられないトルコ絨毯商法を楽しんだ一日になりました♪
No Gomihiroi, No Life♪I love myself♪
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